デジタリエ

GAFAなどのデジタル動向やグルメや買い物

ネットの23年を目で感じる動画がすごい!Googleの勢いを誰がとめるのか?


Most Popular Websites 1996 - 2019

1996年から2019年までの23年間の有名Webサイトの利用者の変遷を紹介する動画が面白い!私がネットを仕事とし始めた歴史と重なる。

世界のWebサイトの動向だが、そのころの日本の状況を年代ごとに振り返ってみたい。

1996~1997年 AOL・Yahoo・MSN三強時代

インターネットの初期はAOLがとにかく王者だった。そこにYahooMSNが攻勢をかけていく時代。

日本はヤフーや楽天が誕生。山一破綻。

当時インターネットマガジンというCD-ROMが付いた雑誌を片手に、ネットの世界を模索していた時代。パソコン通信Niftyサーブが仕事の現場でも利用されており、そのためのモデムという状況だった。

ソフトバンクが米国ヤフーと合弁でヤフー株式会社を作り、国内初のポータルサイトYahoo! JAPANを1996年4月1日に開始。当時は電話帳的ディレクトリ型のカタログっぽいサイトだった。

楽天市場の開設は1997年5月。今では楽天経済圏と言われ金融や球団など展開する楽天の生まれたころだ。山一証券破綻もこの時期で失われた10年真っただ中だった。

So-netポストペットをリリースしたのも1997年だった。懐かしい。

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1998~2000年 Netscape衰退とAmazon成長

ネットを利用するためのブラウザといえばNetscapeといわれるほどだったが、MicrosoftWindows95および98とWindowsの浸透に伴い、InternetExplorer(通称IE)がブラウザの覇権を一気に拡大した時代。AmazonEbayなどのEC勢の成長がこのころ始まった。

日本はインターネット博覧会で模索とiモード

インターネット博覧会(通称インパク)を当時の経済企画庁長官堺屋太一の発案で、2000年12月31日から2001年12月31日まで1年間開催された。企業はインターネット上に仮想のパビリオンを開設しネットの可能性を模索していた時代。

当時、いくつかのパビリオン開発に携わっていたが、世界とは大きな差がこのころから開いていた。

日本がのちにガラケーと呼ばれる携帯電話向けのサービスとしてiモードがドコモから1999年に開始された。世界とは異質の発展を遂げたのは後の時代にわかった。

2001~2004年 Yahoo隆盛とGoogle登場

この時代のYahooは非常に隆盛を誇っていた。黎明期のAOLから主役は交代し、突出した利用者数になり一強状態であった。のちに世界を席巻するGoogleが登場し着実に勢力を拡大し始めた時期でもある。

日本はホリエモンライブドア誕生とYahooBB

Yahooの強さは日本でも確立され、初期にポータル展開していたYahoo以外のサービスが岐路に。InfoseekやLycos楽天吸収され、経営破綻したライブドアホリエモンが営業権取得し展開したのが2002年だ。球団買収で世間を騒がせていたのも2004年でまさにITバブル絶頂期といえる。

ソフトバンクYahooBBを2001年に開始し、街でモデムを配るなどブロードバンド時代への礎を築いた。

2005~2007年 Google世界一へ

Googleは一気にこの時期に世界一に上り詰めた。YoutubeWikipediaFacebookなど現在では一般化したサービスもこの時期に成長をはじめた。

日本はITバブルの崩壊とMixiの成長

ライブドア事件は2006年の1月に始まった。その中でも次代に向けた動きは生まれ、2004年にサービス開始したMixiがコミュニケーションとして浸透を始めた。

スマートフォンの前の時代でガラケーが多機能化し、モバイルとインターネットが大きな力を持ち始めた時代でもあった。

2008~2010年 GAFA序章とiPhone誕生

Googleの勢いが確立し、YoutubeFacebookAmazonの利用者も上位に。データには表れていないがiPhone3Gが生まれたのが2008年だ。スマートフォン時代の幕分けにより、GAFAの勢力がインターネットを支配する巨大なうねりを作り出し始めた時代。

日本はiPhone発売とリーマンショックの余波

ソフトバンクによりiPhoneが日本にもたらされ現在のiPhoneが高いシェアを誇る独特の日本市場がスマートフォンで形成されはじめた。米国でおきたリーマンショックの影響を受け、内定切りなど先行きの見えない時代に消極的な企業が増加した。

2011~2013年 GoogleFacebook、Youtube3強

SNSの時代に突入し、Facebookの利用者数がGoogleを脅かすほどに成長した。ブロードバンド化の追い風を受け、動画時代の象徴Youtubeの勢いも増した。twitterInstagramなどSNSの新興勢力もこの時代に存在感を示し始めた。

日本は東日本大震災とLINE・メルカリなどの誕生

日本は未曾有の自然災害となってしまった東日本大震災が2011年に発生。経済や消費に大きな影響を及ぼした。皮肉にも震災を通じてSNSスマートフォンの時代は着実に浸透を始めた。

世界はスマホアプリへシフトも進みはじめ、日本でも2013年にメルカリがサービスを開始した。LINEも2012年にプラットフォームとして開始され、メールからコミュニケーションの主役を奪取する礎を築いた。

2014~2016年 Googleの強さが際立つ

FacebookYoutubeの勢いがすさまじく、一時期はGoogleに迫るところまでになりましたが、2016年に入るとGoogleの利用者増加が加速し倍近くまで急伸した。

ほぼ中国一国を対象とする百度もTOP5に入るなど、スマホ化が急速に進み10億を超える人口を誇る強さが出ている。

日本はスマホ化への対応で明暗

ガラケー時代に勢いのあったGREEなどのサービスは、スマホシフトがうまくいかず目にする機会が減った。変わってスマホアプリが次々と登場し、グルメアプリのRettyキュレーション系のサイトやアプリなどが増殖した。2016年7月にリリースされたのがポケモンGOだ。

2017~2019年 Googleさらに躍進Facebook減少

2010年にYahooから世界一を奪取して約10年近く経つGoogleが、2019年に700億を超える利用を実現し、2位のYoutubeと合わせGoogleが世界のインターネットを支配する圧倒的な存在に。Facebookの減少傾向は顕著で、当面はGoogleの牙城を脅かす存在は見当たらない。

日本はYoutuberが人気職業ランキングに

小学生のあこがれの職業にYoutuberが登場するなど、全年代にインターネットの存在が確立した。キャッシュレスの波も着実に動き出し、東京オリンピックを控え、さらなる変化の時代に突入した。

2020年以降はどうなる?

AIスマートスピーカー5G仮想通貨など、これまでの20年余りとも違う、新たな時代であることは間違いない。巨大プラットフォーマーへの規制や、既存の事業やビジネスモデルの常識も大きく変わろうとしている。

中国勢のスマートフォン端末市場のシェアの高さや、グローバル化の進む世界において大きなうねりが着実に起きている。