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Google共同創業者が親会社を後任ピチャイCEOへ託す。創業21年目の決断。

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今や世界一の検索エンジンGoogle

動画共有のYoutube、ブラウザのChrome、モバイルOSのandroidなど、世界一のサービスを数多く展開するGAFAと呼ばれる巨大ITプラットフォーマーの一角だ。

1998年にGoogleを共同創業した「ラリー・ペイジ」と「セルゲイ・ブリン」が、その親会社として2015年に設立された「alphabet」のCEOと社長を揃って退任し、現GoogleのCEOを務める「サンダー・ピチャイ」が就任することを発表した。

Googleと親会社のCEOを兼任

Google現CEOのサンダー・ピチャイ氏が親会社のアルファベットのCEOを兼任し、ペイジ氏とブリン氏は共同創業者として今後も積極的にかかわるが、あくまでもCEOは信頼するピチャイ氏一人の体制へ変更される。

「われわれは長期にわたりグーグルおよびアルファベットに深く関与してきた。今後も取締役、株主、共同創業者として積極的に関わっていく」

「さらにわれわれは今後も、特に強い関心を持つ問題についてピチャイ氏と定期的に協議するつもりだ」

辞任の理由は管理体制簡素化

 辞任の理由は管理体制を簡素化にあると二人は語っている。

「Alphabetは確立し、Googleとその他の部門が独立した企業として効果的に運営されるようになったため、管理構造を簡素化することは自然なこと。AlphabetとGoogleに2人のCEOと1人の社長は必要ない」

 

創業21年目の決断

1998年に共同創業されてから21年。Googleで世界を変えてきた二人は、ここから先を後任CEOへ託した。これまでのGoogleのCEOの変遷をまとめてみた。

1998年の創業から2001年初頭

ラリー・ペイジ氏がGoogleのCEOを務めた。

2001年初頭から2011年

ノベルのCEOだったエリック・シュミット氏をCEOとして迎える。

2004年にサンダー・ピチャイ氏がGoogleに入社。
Google Chromeなどのプロダクトマネジメントを担当。

2011年から2015年

エリック・シュミット氏が会長になり、ラリー・ペイジ氏がCEOに復帰。

2015年から現在

親会社としてalphabetを設立するタイミングで、サンダー・ピチャイ氏がGoogleのCEOに就任。alphabetのCEOにラリー・ペイジ氏、社長にセルゲイ・ブリン氏が就任。

2019年12月

alphabetのCEOラリー・ペイジ氏と社長セルゲイ・ブリン氏が退任を発表。GoogleのCEOを務めるサンダー・ピチャイ氏がCEOを兼務する体制へ。
 

46歳での退任。47歳への継承

Googleの共同創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏は、ともに1973年生まれの46歳だ。1973年生まれといえばイチローと同世代だ。

Googleの現CEOで親会社のCEOも兼務するサンダー・ピチャイ氏1972年生まれの47歳だ。1972年生まれはキムタクやマツコ・デラックスなどと同世代

46歳の創業者からの47歳のCEOへ委譲という、非常に早いタイミングでの実行だ。

 

しかしITの世界でのカリスマ創業者として、Microsoftのビル・ゲイツ氏も1955年生まれだが、45歳の2000年にスティーブ・バルマー氏へCEOを委譲している。

もう一人のカリスマ、アップルのスティーブ・ジョブズ氏は、2011年に56歳で逝去するまでCEOを務め、亡くなった後にティム・クック氏がCEOに就任した。

 

Googleの使命の継承を次世代へ

Googleは新たな時代への体制に変わった。インターネットはまだ進化の途上だ。これまでGoogleは一貫した使命の元事業を展開している

Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。

Googleだけではなく、alphabetが統括するグループを引っ張ることになったピチャイCEO体制でも、この使命を貫き通して、世界の人々をわくわくさせてほしい。