ソフトバンクGは155億円の赤字
2019年9月中間決算で営業赤字155億円に転落。投資先が主な要因。
孫正義会長兼社長は攻めの姿勢は崩さないと語った。
「決算内容はぼろぼろだ。真っ赤っかの大赤字」
「私自身の投資判断がまずかった」
「価値を高く見過ぎた。ガバナンス(企業統治)の問題などマイナス部分はたくさんあったが、多くに目をつむってしまった」
「ファンドの成績は3勝1敗ぐらい」
「反省はしているが、萎縮はしない」
前年同期は1兆4207億円の黒字だったことから相当大きい。中間決算の赤字転落は15年ぶりの模様。傘下のソフトバンクは好調だ。
楽天は141億円の赤字
楽天は1~9月期連結決算が141億円の赤字だった。こちらも投資先の影響。また10月に携帯電話事業に参入したが基地局整備が遅れ余計に投資がかさんだ。
同期間での赤字転落は8年ぶり。
「ユニコーン」と呼ばれる新興企業投資事業が影響
ソフトバンクGは、米シェアオフィス大手「ウィーワーク」運営のウィーカンパニー、米ライドシェア大手「ウーバー」の損失が大きい。ウィーカンパニーがCEO交代など経営難に陥っている。今後の影響はまだありそうだ。
楽天は投資先の米ライドシェア大手「リフト」の株式評価損。同業の「ウーバー」との競争激化で赤字や株価低迷などの影響を受けた。
メルカリも71億円の赤字
フリマアプリのメルカリも2019年7~9月期は71億円の赤字となった。前年同期は28億円の赤字で拡大した。スマホ決済「メルペイ」や米国事業投資が赤字に影響している。
メルペイは広告費用がかさんでいる。PayPayがフリマにも参戦し、スマホ決済と合わせて戦う必要があり厳しい状況は続きそうだ。