Googleの親会社「Alphabet」が、時価総額1兆ドルを超えた。日本円で約110兆円でアメリカ企業として、Amazon・Apple・Microsoftに次ぐ4社目だ。
創業者退任直後の突破
直前の2019年12月にGoogleの創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが揃って退任を発表していた。その影響もなく売上も前年比20%増の予測と好調で、GoogleのピチャイCEOがAlphabetのCEOを兼任する体制が評価されたようです。
GAFAのうち3社が1兆ドル突破
Facebook以外の3社が1兆ドルを突破したことになり、残るFacebookはまだ4000億ドルほど足りない。ただし一度突破してもAmazonは現状1兆ドルを下回っている。
米国や欧州はじめ、GAFAなどいわゆる巨大プラットフォーマーへの風当たりはますます強くなり、今後の動向は単純ではない。
Google2年以内にプライバシー強化
GoogleはWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティー製Cookieのサポートを2年以内に段階的に廃止すると発表した。すでにAppleの「Safari」Mozillaの「Firefox」もサードパーティークッキーをブロックしており、追従する形になる。
ターゲティング広告に影響必須
ユーザーの様々な行動を背景にターゲットを絞り込んで広告を出す仕組みだが、そこに利用されてきたのが「クッキー」と呼ばれる履歴の記録技術だった。それをブラウザーが収集することで、大きなデータが収集され続けてきた。
自身のWebでの行動がまるで監視されているような広告に影響する大きな発表だ。ユーザーには気持ち悪いと不評なのだが、広告主からは広告の成果としては評価されているので、ネットの広告では好まれて採用されてきた。
Googleの広告事業は好調だが、この決定がどの程度収益に影響されるのかは未知数だ。
ターゲティング広告の種類
ターゲティング広告もいろいろな種類がある。
- サイトターゲティング広告
- コンテンツターゲティング広告
- 検索連動型広告
- 行動ターゲティング広告
- リターゲティング広告
- デモグラフィックターゲティング広告
自身にあった広告なので、便利なこともあるが、やはり行動が記録されているというのは気持ちが悪いと感じる人が多い。
世界の潮流として、プライバシーの保護の強化は避けられず、Facebookもプライバシーを重視することが示されている。